薬を軽々しく扱ってしまう日本の医療関係者、患者の多くは、正しい知識が不足しているのではないでしょうか。しかし薬の濫用は知識不足だけを原因とするものではなく、日本社会の構造もその要因として考えられます。例えば学校や会社を休むことは非常にストレスフルなものであり、多くの日本人は体調が優れずとも、何とかして登校、出社を試みます。その一助として服薬が多用されている現実があります。国際的には病気に罹れば、休息をとるのが鉄則です。身体を休ませることで、内部の免疫システムが活性化し、病気を早く治してくれるからです。しかし日本人はそれに逆行するかのごとく、薬で自らを奮い立たせて仕事に励みます。真面目な気質と言ってしまえばそれまでですが、本当は休みたいのに会社が許してくれないという事情も大いに考えられます。つまり社会が個人に対して無理を強いているのです。

ではこのように無理をさせて生まれる果実は増えるのでしょうか。実際はむしろ逆だと思われます。体調不良のままこなした仕事は不完全でしょうし、万全の状態で取り組んだ仕事は成果も大きいはずです。個人が休息をとることは本人のためであると同時に、社会のためでもあります。これは仕事の出来に関しても言えることですが、同時に感染症をうつさないようにする配慮も求められて然るべきです。ところが現状は全く改善されておらず、服薬せずに休みを取ったと伝われば、仮病ではないかと疑われる始末です。診断書を提出しない限り、病気とは認めてもらえないのが実情です。

服薬を避けてとにかく身体を休ませることは、様々な病気に有効です。例えば急性胃腸炎の類も当て嵌まります。ノロウイルスに感染したとしましょう。下痢が激しくなり、辛い思いをしなければなりませんが、下痢はウイルスを駆逐しようとする免疫システムの反応です。従って、本来はこの下痢を応援してあげるのが、適切な対処になるはずです。そのためには、寝室で横たわる他ありません。水分は補給しなければなりませんが、それ以外の行動は控えてじっと寝ていればよいのです。間違っても下痢止めを服用してはなりません。下痢止めは腸の働きを弱めるわけですから、結果的に免疫システムを阻害していることになります。

こうした服薬の危険性についても、薬剤師を目指すならば、考えておいた方がよいと考えます。

薬剤師の求人を探している方は、ぜひこうした薬の知識を頭にいれておくことをオススメします。

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